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 Aug 23, 2025 6:42 pm 

全国英語教育学会 第50回記念埼玉研究大会
過去と未来をつなぐ-JASELEの50年を総括して-           

斉田智里 先生 (2018年度 ~ 2021年度 KATE会長) 第1回

「初めての研究発表,KATEとのかかわり,会員のバランスの良さ」

(2025年7月収録)
司会 まずJASELEとKATEの活動で思い出されるエピソードなどございましたら、お願いいたします。
斉田 初めて全国で研究発表をさせていただいたのが、2001年夏の第27回広島研究大会、現在の8地区学会の統一体としての第1回研究大会でした。24年前になりますね。広島国際会議場で開催された大会での発表は今でも鮮明に覚えています。題目は当時研究をしていた「茨城県高等学校英語学力テストの妥当性検証―テスト理論に基づくデータ分析―」だったのですが、当時の発表資料を見ると、OHP資料提示とありました。当時はまだパワーポイントではなく、OHPシートを作成し、それを会場に持って行き、オーバーヘッドプロジェクターで投影しながら発表するという、最後の時代だったようです。OHPシートを使って、緊張しながら、初めて学会発表をしたことが1つ目の大きな思い出です。
司会 先生が初めてKATEと関わったときのことを教えて下さい。
斉田 KATEの運営委員会に2010年度から参加させていただきました。2010年から2011年は編集委員会の副委員長、2012年から2013年は学会誌委員会の副委員長、次の2年間が学会誌編集委員長、その次の2年間がKATEの副会長、そして2018年から2021年にKATEの会長として、12年間、KATEの運営委員会でお世話になりました。そこで出会った運営委員の先生方と一緒にお仕事をさせていただいたことが、とても懐かしく思い出されます。2022年度に西垣先生に無事に会長を引き継ぎ、12年間大変お世話になったKATEの運営委員会を卒業させていただきました。小中高12年間に相当する期間を、KATEの運営委員会でお世話になったということは、本当に得がたいことで、ありがたかったなと思っています。
司会 KATEという「学校」に入って、それでこういろんな方と出会って、そして卒業されたのですね。
斉田 当時は毎月開催される対面での運営委員会があり、運営委員会終了後に有志で情報交換会ということで、茗荷谷でね、いろいろと情報交換していたこととか、近くの素敵なイタリアンレストランで、皆さんで忘年会をしたとか。そうした懐かしい、楽しかった記憶がいろいろとあります。
司会 運営委員会に関して,何か面白いエピソードなど、思い出されたりしますか?
斉田 運営委員会では皆さん一生懸命「KATEをこっちの方に持っていこう」とか「あっちの方に持っていこうか」とか、喧々ガクガク議論しながら先に進めていました。そうした白熱の議論の後で、皆さんで「お疲れさま」っていう時のあのほっとした雰囲気っていうのは、何にも変えがたいものでしたね。コロナがあって、そうしたKATEの伝統がなくなってしまったのは、とても寂しいことではありますけれど、その時に知り合った先生は、家族みたいな感じで、今の私にとって大事な同志です。
司会 何かこう熱く議論した後で、でも、お酒を囲んでノーサイドみたいな感じで、こう仲良くお話しされて、それがまたKATEの力につながったと思います。
斉田 KATEって、すごく活気があふれる学会だと思うのですが、こうした運営委員会での活動も、KATEの活気を支えているのではないかな、と思います。
司会 KATEは小中高バランスよく先生方が関わっていらっしゃると思うのですが、そのバランスの良さというのも、他の学会にはないところがあるのではないかと思います。先生はどのようにお考えですか?
斉田 全国英語教育学会を構成する8つの地区学会の中で、KATEの会員数は中部地区学会に次いで2番目 (2024年度473名) なのですが、全国英語教育学会の会員数は、8つの地区学会の中で最も多いのです (2024年度407名)。小学校、中学校、高等学校、そして大学の先生方がKATEを支えています。KATEの運営のために皆さんが集まって、それぞれの委員会で活動し、小中高大の垣根を越えて、英語教育について熱く語り合える場があるっていうのは、本当に素晴らしいことだなぁと思っています。

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